精神科
専門医研修プログラム「ゆい」

専攻医岩永先生の1日

Docter上地聖矢

令和2年度から当院の精神科専門医研修プログラム「ゆい」にて研修中の岩永泰良と申します。
現在は精神科救急病棟を中心に、様々な疾患、患者様を担当させていただいております。
ここでは、専攻医のおおまかな1日の流れを簡単に紹介させていただきます。

ある1日の流れ

カルテチェック
前日の最終カルテチェック以降に担当患者さんの病態、行動等に変化がないかを確認します。また、宿日直日誌も確認し、病院全体での摘記事項も頭に入れておきます。現在は出勤時に検温も忘れずに行います。
全体ミーティング
毎朝ありますが、会議室が「密」になることを避ける為、専攻医はローテーションで参加しています。医師及び各部署の担当者が集まり、当日の会議・行事予定、入院相談、退院予定の確認やその他連絡事項の報告を行います。専攻医は担当患者さんに関する入退院時のプレゼンを行います。
ミーティングに参加しない日は病棟の回診を進めておきます。
病棟内をグループ回診・カンファレンス
基本的には救急病棟に入院中の担当患者さんを指導医である平安良雄先生、初期研修医（臨床研修病院群プロジェクト「群星沖縄」）と一緒に回診します。入浴していたり、比較的症状が落ち着いて売店へ買い物に出る患者さんもいるので、その場合は後ほど改めて診察します。その後広めの診察室で「密」にならないよう配慮しながら、患者さん毎の精神現症や治療方針を確認していきます。頭部CT・MRI画像や脳波検査についてもこの時間に供覧します。また、他病棟の患者さんに関しても治療や退院調整に関する相談や議論を行う場合もあります。
昼食、昼休憩
空いている時間を見つけ、だいたいこの時間に昼食をとります。弁当を持参する人、食堂で食べる人、検食して患者さんの気持ちに寄り添う人…（僕です）様々ですが、現在は感染対策の為黙食を心がけています。
教育回診、医局会、外来、新患受け入れ
＜教育回診＞
毎週火曜日は平安良雄先生の教育回診を行います。良雄先生ご指導の下、診察技法や知識を学べることはもちろんながら、患者さんに寄り添う真摯で謙虚な姿勢を磨くことができます。その後、専攻医チームで担当する全入院症例の検討を行います。また、退院後に外来でフォローアップしている患者さんに関しても適宜状況を報告しています。
＜医局会＞
毎週水曜日は医局会があります。症例検討会やその他取り決めについて白熱した議論が交わされます。
＜外来＞
毎週木曜日は外来診察日です。入院時に担当していた患者さんが、外来通院を継続できるようサポートしていきます。専攻医1年目の場合は比較的患者さんが少ないので、この外来のときにもしっかりと患者さんの話を傾聴することができますが、患者さんが増えるにしたがって、外来診察での緩急のつけ方等を実践しながら学んでいきます。
＜各種カンファレンス＞
患者さんの回復、社会生活への復帰の為には、病棟スタッフのみならず、院内各係、家族、地域、各種関係機関等との連携が必須となります。今この患者さんにとっての課題は何か、強みは何か、病院として介入できること、家族や親族の関わり、地域や関係機関のサポート等、多職種で話し合い、議論するこの時間が一番やりがいを感じます。皆がそれぞれの立場で同じ目標に向かって進む時が「チーム医療」を実感します。
＜新患受入＞
予約受診する新患の予診と指定医診察の陪席を行います。患者さんが入院となった場合は、病棟で主治医として担当することになります。新患受入は予約受診のみとは限らず、緊急での他院からの転院依頼や予約外での救急受診もあり、そのようなケースの多くは専攻医チームが担当しています。
医局にて〜
悩んでいる症例や特殊な症例について、先輩医師である医局の先生方にどんな時でも気軽に相談でき、真剣にアドバイスしていただけるのが当院の強みです。
業務終了
残っているカルテ記録や書類記載を行えば、業務終了です。
お疲れ様でした。