包括的暴力防止プログラム(CVPPP)

包括的暴力防止プログラム(CVPPP)

みなさまこんにちわ(*´∨`*)
今回の病院の取り組みは、6月22日に行われた採用者研修のプログラムをご紹介します!

今回記事を書いてくれたのは北3階の看護師 玉城覚さん(科長)。
私も見学(可能なら参加)したかったのですが、ちょうどお休みの日だったので記事を書いてもらいました!

包括的暴力防止プログラムとは…
『Comprehensive Violence Prevention and Protection Programe』

Comprehensive(包括的に)、Violence(暴力)をPrevention(予防)そして Protection(防止)するためのプログラムです。
その頭文字をとって「CVPPP」
「シーブイピーピーピー…??」
いえ、「シーブイトリプルピー」と言います。
…(呼び方は何だかカッコいい…)

「包括的」とあるように、単に暴力行為を身体的介入で抑止するものではありません。複数の構成要素が含まれた系統的で包括的なプログラムなんです。
すなわち身体介入技術だけを示すものではないんです。
(ここ非常に大切です…!)

(さて、複数の構成要素って何???)
↓↓↓
プログラムの構成要素を示します。

  1. 攻撃性に対する「リスクアセスメント」
  2. 怒りや攻撃性をしずめるための「ディエスカレーション」
  3. 暴力行為に対してチームで身体介入をはかる「チームテクニックス」
  4. 突発的におそわれた際に適切に逃げるための「ブレイクアウェイ」
  5. 暴力がおさまったあとのアフターケアとしての「ディブリーフィング」

プログラムの全てを伝えたいのですが…
編集担当者を困らせることになるのでここまでとします。
(本当はプログラム全部を伝えたいが…)←いえいえ…短くしていただいて助かりました!!byWEB担当

当院では新採用者研修の一つにCVPPP研修を取り入れています。年度の上期・下期と2回開催しています。
これまでに14回のCVPPP研修を開催してきました。
(こんなに開催してきたのか・・・と歳を重ねた自分に気づく・・・Σ(´□` ))

今回は去った6月22日に開催された「第14回CVPPP」について報告したいと思います。

———

当日は10名のCVPPPトレーナーで研修運営を担当し、21名の参加(新採用者とその他希望者)がありました。さて、研修開始です。

【9:30〜】
CVPPPの意義・目的について講義がありました。講義担当は東4の関根主任です。今回で2回目の講義担当。
「前回よりも多くのことを伝えたい」と講義準備に取り組んでいました。
(すごくいい講義でしたよ)

【11:30〜16:20】
講義終了後は参加者全員で会場準備。いよいよ実技演習です。
トレーナーの指導のもと二人一組でのブレイクアウェイ
5名グループでのチームテクニックスなど身体介入技術について学びました。(これが結構ハード。日々の運動不足を実感する方も…)
食事休憩を挟んで16:20までみなさん頑張りました。
途中、全員の前で抜き打ち実技演習テストがあり、楽しみながら研修は進んで行きます。

最後には研修の振り返り(反省・感想など)を発表してもらい終了です。(みなさんお疲れ様でした。)

最後に研修参加者からいい声が聞かれたので紹介したいと思います。

<Aさん / 心理療法係>
「暴力を未然に防ぐ大切さ。技術を安全に使う方法を学びました。」
(暴力に至る前にできること…重要です。)

<Bさん / 地域連携係>
「押さえられている方の気持ちを少し理解出来たと思う」
(相手の気持ちがわかる…人として大事なことですね)

<Cさん / 総務>
「暴力が起こらないよう、患者さんとの関係を大切にしていきたい。」
(普段から関係を築いていく…自分も大切にしています)

<Dさん / 介護福祉士>
「患者さんもスタッフも怪我をしないような技術を学ぶことが出来た」
(相手を守ることも大切…自分を守ることも同じくらい大切)

<Eさん / 介護福祉士>
「日頃から患者さんの状態を観察して、少しの変化にも気づけるようにしたい」
(患者さんの少しの変化に気づけるスタッフ…素敵です。)

<Fさん / 看護師>
「定期的に実践的な研修(トレーニング)に参加しないと覚えられない」
(定期的トレーニング…共に頑張りましょう)

このような参加者の声が聞けると指導したトレーナーも嬉しく思います。
もっとCVPPPについて伝えていきたいと今後のモチベーションにもなります。

——

最後に
暴力があった場合、最も不利益をこうむるのは、他ならぬ患者さんです。このような不利益から患者さんを守ることを目的としたプログラムがCVPPPです。
「患者さんを守る」「自分自身や仲間を守る」というスキルの獲得を目指していきたいと思います。

私もCVPPPと聞いてもピンとこなかったのですが、この記事を読んで「なるほどー!」と思いました。
確かに日々のトレーニング大事ですね。なんだかんだ自分を守る手段ってしらないので、私も次回開催時はぜひ参加したいと思いました!!
玉城科長、記事のご提供ありがとうございました!

さて、次回の病院の取り組みは6月30日に半日かけて行われた災害訓練の記事を書きたいと思います^^
私は撮影班として参加しましたが本格的で鳥肌がたちました。
それでは次回更新をお楽しみに!