思いの表出

思いの表出

今回は実習が始まってもなかなか実習が進まなかった卵が変化したことを書きたいと思います。

その卵は実習開始後しばらくの間、うまくいっていたのですが、徐々に患者さんとの距離に悩みを感じはじめていました。
対象の患者さんは退院も近く、すごく落ち着いていました。

その卵との振り返りの中でも距離を感じている原因についてうまく表現できずにいました。

しかし、しばらくしてその卵は表現できない思いを記録にして提出してきました。
その中には昔、意味不明なことを言いながら歩き回っている人に追いかけられたことがあること、その事を言えなかった苦しさ、そしてその思いから対象の患者さんと向き合えない自らの偏見などを書いてありました。

その思いを書くことで表現できた卵は残りの実習をどうにか乗り切ることができました。
患者さんとの距離ついての悩みは続いていましたが、少しですが心にゆとりをもってできていて様な気がしました。

実習最終日には自らの体験を交えながら思いを表出することの大切さ、自分の気持ちを知ることの大切さ、それを認めることの大切さを学び、また、それを実践することの大切さを患者さんへ伝えることが看護につながるということを学んだと報告していました。

今回の卵の看護は過去の体験を振り返り、この卵にとって成長につながる一歩になったとんじゃないかと感じました。